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キャッチコピーの使命は「集客」です。
ビジネスは、集客からはじまります。
どんなにすぐれた商品やサービスを作っても、それを買ってくれるお客様がいなければ、その商品やサービスの価値をマネタイズすることはできません。
マネタイズできなければ、ビジネスを続けていくことはできないのです。
会社のことを英語でゴーイングコンサーン(going concern)といいます。
これは「継続企業」という意味です。
そう、会社は、ビジネスは、継続していくことが最も大切なこと。
そのためのエネルギーがほかならぬマネタイズなのです。
そして、そのマネタイズをかなえてくれるのが集客にほかなりません。
集客でき、マネタイズできていれば、商品やサービスの品質を改善したり、スタッフを教育したり、社内システムを向上したりと、さまざまなカタチでビジネスを発展させていくことが可能です。
集客こそ、ビジネス成功の、そして成功にいたるビジネス継続のキーポイントなのです。
そして、キャッチコピーはこの集客のための、最も強力なメッセージであり、ツールなのです。
キャッチコピーの使命は、単なる企業や商品やサービスのイメージアップではありません。
集客というビジネスの最重要テーマを果たすことこそ、キャッチコピー作りの最も大切な仕事なのです。
メルマガタイトルとブログタイトルを変えなければいけない理由
1.メルマガタイトルの目的
メルマガタイトルというキャッチコピーが果たすべき最も大切な使命は、そのメルマガが開封されることです。
メルマガの大前提は、「読まれない」ということなのです。
メルマガを出せば読んでくれる。読んでくれればお役に立てる。お役に立てれば集客につながり、マネタイズにつながる。まずあなたのこの誤解を解いていただきたいのです。
メルマガの第1のコンバージョンは、開封率なのです。
そして、その開封率を決定するのがメルマガのタイトルなのです。
だから、メルマガのタイトルは、単なる面白そうとか興味をそそるとか、煽るではなく、あくまで開封したくなるかどうかを基準に考えていただきたいのです。
そして、開封していただくという目的を果たすための、すべては手段だということをくれぐれも忘れないでください。
また、『スマート・コピーライティング』のメールマガジンをお申し込みいただいた方には、「思わず開封したくなる!」、そんなメルマガタイトルが書けるようになるダウンフレーム・ファイル「メルマガタイトル30選」をプレゼントします。
http://catch-copy.com/?page_id=17
開封されるメルマガタイトル作りにぜひご活用ください。
2. ブログタイトルの目的
ブログ記事のタイトルというキャッチコピーが果たすべき最も大切な条件は、GoogleやYahooをはじめとする検索エンジンで上位表示されることです。
ブログ記事の大前提は、「あなたの記事は求められていない」ということなのです。
検索する人が求めているのは、検索する人が知りたいことで、あなたのブログ記事ではありません。
だからこそ、あなたのブログ記事に、検索する人が知りたいことが書いてあるとわかることが、ブログ記事のタイトルでなければならないのです。
最も大切なことは、最初にあなたのブログ記事があるという前提は存在しないという認識です。
あくまで検索する人が求めていることが優先順位の第1番に来るということなのです。
そして、あなたはそれがあなたの記事に書かれているということがひと目でわかる、そんなキャッチコピーをタイトルにしなければならないのです。
書きたいことを書くのではなく、ターゲットが知りたいことを書く。
これが、マネタイズに直結するブログの原理・原則です。
3. 同じ内容、同じ文章でも目的によってタイトルは変わる
しばしば同じテーマ、同じ内容でメルマガとブログの記事を投稿することがあります。
それ自体は問題ありませんが、忘れてならないのは、それぞれのタイトルはそれぞれのメディアに応じて変えなければならないということです。
メルマガは、メールの受信ホルダーに入ったあなたのメルマガがクリックされ、開封されなければそもそもメルマガを送信した目的を果たせません。
だから、タイトルはクリックされるタイトルでなければならないということです。
一方、ブログの場合は、検索エンジンに打ち込んだキーワードに関連するタイトルにすることで、あなたのブログ記事が検索順位の上位に表示されるということです。
同じテーマ、同じ内容、同じ文章であっても、目的が違う以上、タイトルはまったく違っていなければならないのです。
このことを必ず押さえておいてください。
同じテーマ、同じ内容、同じ文章だから、同じタイトルということは決してないのです。
4. 集客のために欠かせない条件
4-1.誰を集客したいのか
キャッチコピーを考えるうえで、誰の心をキャッチしたいかということが最も大切な前提条件です。
特に、Webメディアを使ったネット集客では、不特定多数に向けたコミュニケーションは非効率です。
逆に、特定のターゲットに向けてコミュニケーションできるのがWebメディアをより戦略的に活用するネット集客です。
だからこそ、ターゲットは誰なのかということをまず絞り込まなければならないのです。
ターゲットの絞り込みは、ピンポイントであればあるほどいいのです。
年齢、性別、居住地、職業、学歴、家族構成、趣味嗜好と、どんどん絞り込んでいくのです。
ターゲットがどんなひとなのか、そのデモグラフィック特性(人口統計学特性)はもちろんサイコグラフィック特性(趣味嗜好、思想・信条、感覚・感性)まで細かくセグメントし、絞り込んでいくのです。
最終的にはたったひとりのターゲットに絞り込み、そのターゲットが何を想い、何を考え、何を欲し、何を求めているのか。
しかも、顕在意識はもちろん、潜在意識ではどうなのかということも重要な視点です。
むしろ、表面上ではなく、潜在意識的な本人ももしかしたら気づいていないかもしれない本音はどうなのかということにこそ、まだ顕在化していない新たなマーケット開拓の可能性が秘められていることも少なくないのです。
4-2.イメージはターゲットの信頼を獲得する最重要ポイント
中小企業や個人事業主と大企業との最も大きな違いはなんでしょうか。
それは企業規模でも、事業内容でも、提供商品でもなんでもなく、単なるイメージです。
多くの大企業は、資本系列下の子孫企業や、下請けの協力企業やパートナー企業とともに事業を展開しています。
そして、実際に顧客と向き合い、顧客に商品やサービスを提供しているのは、最下層に存在する中小企業だったりするのです。
たとえば、多くの戸建て住宅メーカーでは、自社ブランドで商品を提供していますが、実際に一戸一戸の住宅を施工しているのは下請けの工務店だったりするのです。
実際に提供される商品品質は、大企業直の施工であろうと、下請けの工務店の施工であろうと変わりはありません。
むしろ、地元の独立工務店の方が誠意ある対応や丁寧な仕事により、より高品質な住宅を提供している場合の方がむしろ多いかもしれません。
つまり、大企業と中小企業、個人事業主との違いは、圧倒的な企業イメージ、ブランド・イメージの違いにほかならないのです。
しかし、顧客はこのイメージ以外に、企業を選別する基準は持っていないのです。
もちろん、口コミや紹介というイメージ以上のコミュニケーションがあれば別ですが、口コミや紹介だけでは新規客を獲得することはなかなか難しいのです。
大企業が
イメージ>実体
だとするならば、
中小企業は
イメージ<実体
なのです。
だからこそ、このイメージをあげる必要があるのです。
イメージアップというと、そんなことに注ぐ経費や時間やエネルギーがあるなら、実際の仕事の内容に注ぎたいと思いがちかもしれません。
けれど、集客するため足りないのは信頼というイメージなのです。
だからこそ、集客するためのイメージアップと、そのイメージアップをかなえてくれるキャッチコピーが欠かせないのです。
4-3.コンテンツ・ビジネスという発想
すべてのビジネスがコンテンツ・ビジネス化しているといわれています。
ところで、コンテンツ・ビジネスとはどんなビジネスなのでしょうか。
コンテンツ・ビジネスとは、例えば書籍や映画のように、内容がわからないまま、先に料金を支払わなければならない仕組みのビジネスです。
特に多くの中小企業や個人事業主の方は、買ってもらえれば、使ってもらえれば、食べてもらえれば価値は必ずわかってくれると思っています。
そして、実際それは嘘偽りのない真実なのかもしれません。
しかし、誰も買ってくれませんし、誰も使ってくれません。
その過酷な現実を受け止め、まだ関係性のないターゲットの気持ちをどうつかみ、どうアクションしてもらうか。
そのためにも、キャッチコピーの果たす使命は計り知れないのです。
なお、メールマガジン「スマート・コピーライティング」では、このキャッチコピーの作り方を誰でもやさしくわかりやすく学べる365日のレッスンを無料で受講することができます。
ぜひご活用されてください。
http://catch-copy.com/?page_id=17
1958年、横浜生まれ。同志社大学文学部卒業。
広告企画制作・株式会社エヌワイアソシエイツ、総合広告代理店・株式会社インターストラテジー、ソーシャルメディア専門広告代理店・株式会社ソルト等の経営者であり、広告プロデューサー、ブランディングプロデューサー、コミュニケーションクリエイター、ディレクター、コピーライター、コーチ、セミナー講師、作家、詩人として幅広く活動。大手企業の広告キャンペーンを手がけ、多くの商品をヒットに導く。30年以上の広告人としてのキャリアの中で培った、商品の隠れた可能性を見つけ、付加価値を高める独自のブランディング手法を確立。そのブランディングノウハウを広く提供し、著名人の撮影やクライアントのパーソナルブランディングをプロデュース。プロフィール構築からポートレート撮影、目標達成や成功をサポート。クライアントは多岐にわたり、カリスマブランディングプロデューサーとしても定評を集める。マイケル・ボルダック認定コーチ。経済産業大臣登録中小企業診断士。