左ききの僕の
左手の中指には
大きな鉛筆だこがあります。
京都にある
同志社大学という
大学を卒業して、
東京六本木の
小さな
広告制作会社に就職した
僕は、
来る日も来る日も、
原稿用紙に
広告のコピーを書き写していました。
“リライト”といって、
新米コピーライターが
必ず辿る
コピーライティング修行の
ひとつです。
このリライトの
やり過ぎで、
僕は
指に鉛筆だこを
こさえて
しまったのです。
コピーが書けずに
途方に暮れていた僕は、
来る日も来る日も、
リライトを繰り返していました。
その30年以上前の僕が、
もしダウンフレームという
ノウハウを知っていたら、
僕の指には、
決して鉛筆だこが
できることは
なかったでしょう。
いまなら、
鉛筆も握らず
まさに、
片手仕事で
つぎつぎと
キャッチコピーを
書いているのですから。
僕がなかなか
コピーが書けるように
なれなかったのは、
僕に才能がなかったのが
もちろん
いちばんの原因ですが、
でも、いまなら
その30年前の僕に
「君がコピーが書けないのは、
決して君のせいではないから。」
と声をかけてあげることが
できます。
それは、
ダウンフレームという
誰もがキャッチコピーをつくれる
そんな画期的な
ノウハウを発見したからです。