なぜ、そのキャッチコピーが気になるのか

LINEで送る
Pocket

 

キャッチコピーを作るためのトレーニング方法はいろいろありますが、そのひとつに、気になるキャッチコピーを見つけたら、なぜ、そのキャッチコピーが気になったのか、その理由を考えるという方法があります。

 

「週末京都」という雑誌『anan』のキャッチコピーがありました。

ふつうの言葉のようで、どこか心にひっかかる、それはなぜでしょうか。

 

「そうだ京都いこう。」という名作キャッチコピーがあります。

京都に関するキャッチコピーでは、群を抜く、まさにNo.1の王様コピーです。

「週末京都」というキャッチコピーが目に入った瞬間、この「そうだ京都いこう」というキャッチコピーのことも実は心の底では思い出しているのです。いや、潜在意識が思い出させているといったほうがいいかもしれません。

 

「そうだ京都いこう」というときの京都への旅は、おそらく2泊3日以上だろうと僕は勝手に考えるのです。

わざわざ京都まで出かけるのだから、せめて2泊くらいはしたいよね、というのが一般的な考え方ではないでしょうか。

京都へいく、という言葉には、京都で(ゆっくりしに)いくという言外の想いがともなうのです。

つまり、京都はいそいでいくものではなく、落ち着いて、じっくりと京都の時間を楽しむものだというのが一般的な既成概念なのです。少なくとも私はそう思うのです。

だから、「週末京都」というのは、たった1泊で、もしかしたら日帰りで京都を楽しもうという、いままでの京都の旅のアンチテーゼになるわけです。

いや、もちろん、そうでないかもしれません。

けれど、「週末京都」というキャッチコピーに一瞬目を奪われた私の心は、そんなことをきっと考えていたに違いないのです。

というようなことを考えることも、きっと自分でキャッチコピーを作るときのいいトレーニングになります。

 

いろいろと想いを巡らしてみる、想像してみる。

そう、キャッチコピー作りは、キャッチコピー創りではなく、ターゲットがまだ気づいていない想いや潜在意識を見つけだすことなのですかから。

1行100万円のコピーライター 野崎美夫が教える世界一カンタンな キャッチコピー 作りメール講座

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事