あなたも
夏目漱石の
『我が輩は猫である』
は、
もちろん
ご存じでしょう。
でも、
改めて
この題名が
凄い
タイトルで
あることに
気づいて
おられる
でしょうか。
その後、
夏目作品と比べても、
この
『我が輩は猫である』
が
まったく
異質で
あることが
わかります。
『こころ』、
『門』、
『彼岸過迄』と、
まさに
大文豪らしい
題名が
ずっしりと
立ち並ぶなか
『我が輩は猫である』
は、
まさに
キャッチコピーと
いっていい
キャッチーな
題名です。
さらに、
書き出しは
「我が輩は猫である。
名前はまだない。」
と続きます。
「我が輩は猫である」
も
意表をついた
タイトルですが、
読み手が、
「そうなんだ、
で、名前は?」
と
思うところを、
「名前はまだない。」
と
さらに意表をつくのです。
夏目漱石も
最初から
大文豪として
認められていたわけ
では
ありません。
『我が輩は猫である』
は、
いわば、
世間への
デビュー作として
書かれた作品
でした。
だからこそ、
そのタイトルは
世間が
振り向くもので
なければ
ならなかったの
です。
夏目漱石にして
そうです。
僕ら
無名の人間が
ひとり
作品づくりに
いそしんでも
誰も
振り向いてくれや
しないのです。
どうしたら
読み手の心を
つかむことができるのか。
夏目漱石の
タイトルからも
ダウンフレームできることは
きっと
あるはずです。
1958年、横浜生まれ。同志社大学文学部卒業。
広告企画制作・株式会社エヌワイアソシエイツ、総合広告代理店・株式会社インターストラテジー、ソーシャルメディア専門広告代理店・株式会社ソルト等の経営者であり、広告プロデューサー、ブランディングプロデューサー、コミュニケーションクリエイター、ディレクター、コピーライター、コーチ、セミナー講師、作家、詩人として幅広く活動。大手企業の広告キャンペーンを手がけ、多くの商品をヒットに導く。30年以上の広告人としてのキャリアの中で培った、商品の隠れた可能性を見つけ、付加価値を高める独自のブランディング手法を確立。そのブランディングノウハウを広く提供し、著名人の撮影やクライアントのパーソナルブランディングをプロデュース。プロフィール構築からポートレート撮影、目標達成や成功をサポート。クライアントは多岐にわたり、カリスマブランディングプロデューサーとしても定評を集める。マイケル・ボルダック認定コーチ。経済産業大臣登録中小企業診断士。