ナチスドイツに捕らえられ、
アウシュビッツで亡くなった
アンネ・フランク。
彼女が綴った『アンネの日記』は、
いまも永遠に読み継がれる
不朽の名作のひとつです。
けれど、
その冒頭が
どんな書き出しで
始まっているか。
それを覚えているひとは
少ないのでは
ないでしょうか。
「あなたになら
わたしがこれまで誰にも話さなかったことを
なにもかも打ち明けられそうです。」
そう、
あの『アンネの日記』は、
こんな文章から
始まっていたのです。
そして、この書き出しもまた
ダウンフレーム・コピーライティングの
素晴らしいテキストに違いありません。
「あなたになら
わたしがこれまで誰にも話さなかったことを
なにもかも打ち明けられそうです。」
この一文をもとに、
ダウンフレーム・コピーライティング
してみましょう。
「あなたになら
これまで誰にも話さなかった〇〇〇を
なにもかも打ち明けられそうです。」
この〇〇〇のなかに、
あなたが伝えたいメッセージを
入れ込むのです。
たとえば、
ダイエットのキャッチコピーを
書いているとしたら。
「あなたになら
これまで誰にも内緒にしていた
このダイエットの秘密を
なにもかも打ち明けられそうです。」
ランディングページのキャッチコピーの
目的は、
次のコピーを読んでもらうこと。
ランディングページに限らず、
すぐれたキャッチコピーは
それにつづく
コピーを
読まずにはいられなくする
そんな力を持っているのです。
しかも、
あなたがもし、
この『アンネの日記』の冒頭の一文をもとに
新しいキャッチコピーを作ったとしても
誰もそのおおもとが
アンネ・フランクが書いた一文とは
気づかないでしょう。
しかも、
「あなたになら
これまで誰にも話さなかった〇〇〇を
なにもかも打ち明けられそうです。」
という一文の
なんと優しく、
格調ある文章である
ことか。
あなたもきっと、
こんな読む人の心を
そっと
抱きしめるような
文章が
書きたいのでは
ないでしょうか。
ならば、
まずこのアンネの文章から
しっかりと学ばせて
いただこうではありませんか。
天国のアンネ・フランクに
限りない敬愛と
感謝の心を込めながら。

1958年、横浜生まれ。同志社大学文学部卒業。
広告企画制作・株式会社エヌワイアソシエイツ、総合広告代理店・株式会社インターストラテジー、ソーシャルメディア専門広告代理店・株式会社ソルト等の経営者であり、広告プロデューサー、ブランディングプロデューサー、コミュニケーションクリエイター、ディレクター、コピーライター、コーチ、セミナー講師、作家、詩人として幅広く活動。大手企業の広告キャンペーンを手がけ、多くの商品をヒットに導く。30年以上の広告人としてのキャリアの中で培った、商品の隠れた可能性を見つけ、付加価値を高める独自のブランディング手法を確立。そのブランディングノウハウを広く提供し、著名人の撮影やクライアントのパーソナルブランディングをプロデュース。プロフィール構築からポートレート撮影、目標達成や成功をサポート。クライアントは多岐にわたり、カリスマブランディングプロデューサーとしても定評を集める。マイケル・ボルダック認定コーチ。経済産業大臣登録中小企業診断士。